日比谷線新駅が来年スタート!国際新都心へ加速する虎ノ門の再開発まとめ

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2020年供用開始予定の地下鉄日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」。

先日建設現場が公開され、再び話題を呼びオリンピックイヤーの東京への期待高まる新駅計画だが、注目すべきは駅だけではない。

駅名にもなっている「虎ノ門ヒルズ」は、2014年のタワーの後にも続々と新プロジェクトが立ち上がり、まだまだ変化の途中だ。今後より注目が高まっていくであろう「虎ノ門ヒルズ」周辺のプロジェクトをみてみよう。

虎ノ門からTORANOMONへ

虎ノ門ヒルズ森タワーの外観

虎ノ門ヒルズの建設を皮切りに、虎ノ門は国際新都心へと一気に加速している。日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ」駅の整備やその周辺の開発は「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」として民間都市再生事業計画に認定されており、官民連携による都市再生のモデル事業でもある。単発の計画ではなく、都市の力を高める長期的なプロジェクトといえる。

新駅「虎ノ門ヒルズ」駅は2020年供用開始、2022年に完成

2020年の東京オリンピック・パラリンピック前に供用開始予定の「霞ヶ関」駅ー「神谷町」駅間にできる日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ」駅。後述の「(仮)虎ノ門ヒルズステーションタワー」と繋がることもあり、最終的な完成は2022年度を予定している。

すでに完成している「虎ノ門ヒルズ森タワー」の「アンダーズ東京」発着の空港リムジンバスに加え、都市バスや都心・臨海部を結ぶBRTが発着するバスターミナル、商業施設、住宅エリアを含む新たな3棟のタワーが計画されている。

銀座線「虎ノ門」駅とは連絡通路が整備され乗り換えが可能で、オリンピック後の東京の一大国際ビジネス拠点として期待が高まっている。

竣工済みの虎ノ門ヒルズ森タワーに加え、新しく3棟が建つ

虎ノ門エリアの開発予想鳥瞰図

虎ノ門エリアの開発予想鳥瞰図。中央がすでに完成している「虎ノ門ヒルズ森タワー」。左手前が「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」、右奥が「虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」、右端が「虎ノ門ヒルズステーションタワー」だ。

“虎ノ門ヒルズプロジェクト”とは、世界水準のオフィス、上質なレジデンス、商業エリア、2つのホテル、新たなビジネスの創出拠点となるイノベーションセンター、約15,000㎡の緑地空間などを備えた森ビルによる大型都市開発プロジェクトの総称。

その区域面積は7.5ヘクタール、延床面積は80万㎡に及ぶ。約30万m2のオフィスや約800戸のレジデンス、約2万6000m2の商業店舗、約350室のホテル、約1万5000m2の緑地空間を備え、道路や鉄道などの交通インフラとも一体化した複合都市へと進化する。

すでに出来上がっている虎ノ門ヒルズ森タワーに加えて、2023年までに新たに3棟の超高層タワーの計画が進んでいる。

それが「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(2019年12月竣工予定)」、「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(2021年1月竣工予定)」、「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(2023年7月竣工予定)」だ。
ステーションタワーはその名の通り、地下鉄日比谷線新駅の「虎ノ門ヒルズ」駅(2020年供用開始予定)と一体開発を計画している。

 「(仮称)虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」/2021年1月竣工予定

完成時点で高さ日本一。東京を一望するタワーマンション

54階建ての「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」は、グローバルレベルの森ビルの高級住宅ブランド「MORI LIVING」シリーズの最高峰となる住宅プロジェクト。住宅棟としては約220mと、完成時点で日本一の高さになる予定だ。

延床面積約121,000m²、住宅は160戸のサービスアパートメントを含む全550戸を供給。既存の虎ノ門ヒルズレジデンスの172戸を含め、虎ノ門ヒルズ全体の住宅戸数は約720戸となる。

虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワーの完成予想図

虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワーの外観

ホスピタリティあふれるサービス、会員制のヒルズスパやジム、子育て支援施設、約200 m²のパーティラウンジなど、「MORI LIVING」ならではのグローバルレベルな共用施設やサービスも魅力。他のヒルズ同様、内装はトニー・チーが手がける。

低層部には約1,000 m²の商業空間が設けられ、デッキを通じて 虎ノ門ヒルズ森タワーやビジネスタワーの商業空間ともつながっており、タワー外の施設も気軽に利用できる。

レジデンシャルタワー低層部

ステップガーデン(デッキ)が公園を含む約 1,500 m²の広場と緑を立体的につなげる

「虎ノ門ヒルズビジネスタワー」/2019年12月竣工予定

世界と東京をつなぐ玄関口へ

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーは、36階建て、最高高さ185.415m、約94,000m²のグローバルレベルの大規模オフィス、約6,300m²の商業施設を中心としたプロジェクト。

2020年供用開始予定の東京メトロ日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ」駅や銀座線「虎ノ門」駅と連結。また1階には都心と臨海を結ぶBRTや、空港リムジンバスも発着可能な約1,000m²のバスターミナルを設置し、世界と都心を繋ぐ「東京の玄関口」として機能する。

虎ノ門ヒルズビジネスタワーの低層部

虎ノ門ヒルズビジネスタワーの低層部

虎ノ門ヒルズビジネスタワーの鳥瞰図

虎ノ門ヒルズビジネスタワーの外観

地下1階から地上3階には、約6,300m²の商業空間に、グローバルプレイヤーが住み、働き、集う虎ノ門ヒルズエリアの生活を支える高品質の食品スーパーや大型飲食施設、物販店舗を備える。

4階には、約3,000m²のイノベーションセンターを開設し大企業とベンチャーの交流拠点を整備。施設内では、起業家や大企業のエグゼクティブが集うサロンやイノベーターを育成するイベントスペース等を設け、新たなビジネスの創出を支援する。

虎ノ門ヒルズビジネスタワーの商業エリア

虎ノ門ヒルズビジネスタワーにも充実した商業エリアがある

「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」/2023年7月竣工予定

日比谷線新駅に直結する、グローバルなビジネス拠点

ステーションタワーは、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と一体的に開発する、これからの都市再生モデルとなるプロジェクト。

現在の虎ノ門ヒルズと同規模程度のオフィスやホテルなどを複合させたタワーを検討しており、最上部には大企業やベンチャー企業、起業家から広く一般の方にも開かれた交流施設を設置、新たなビジネスやイノベーションの発信拠点を目指す。 

虎ノ門ヒルズステーションタワーの外観

OMAの重松象平とレム・コールハースがデザインしたステーションタワー外観

虎ノ門ヒルズステーションタワーのエントランス

日比谷線新駅の整備と一体となった立体的な駅広場

新橋と虎ノ門を結ぶ新虎通り

新虎通りの歩車分離の通路

車、歩行者と自転車の通路が分離され、広い歩道にはテラス席が並んでいる

また、 2014年には環状2号線が整備され、地上には新橋と虎ノ門を結ぶ「新虎通り」という新たな通りが誕生し、両エリアの間に大きな人の流れが生まれた。

道路を賑わいの場として活用する「東京シャンゼリゼプロジェクト」も展開されている。

由緒ある街、虎ノ門

名前の由来は江戸時代にまでさかのぼる。当時は青龍・白虎・朱雀・玄武の四獣神が四方を守るという考えのもと、青龍は東、白虎は西、朱雀は南、玄武は北がふさわしいとされていた。
これにちなんで江戸城の西に位置していた門は、白虎の「虎ノ門」と名付けられた。虎ノ門は江戸時代に大名屋敷,明治以降は華族や財界人の邸宅街として知られる由緒ある土地だ。

虎ノ門は江戸時代に大名屋敷,明治以降は華族や財界人の邸宅街として知られる由緒ある土地。伝統と歴史を大切にするこの街には、変わらない景色がある。いくつかピックアップして見てみよう。

金比羅宮

虎ノ門・金刀比羅宮

まずは金刀比羅宮。虎ノ門金刀比羅宮があるのは、東京メトロの銀座線「虎ノ門駅」から徒歩1分の高層ビルが立ち並ぶ、オフィス街の一角。
青々と木々が茂り、清らかな水に溢れる同宮は、高層ビルの中のオアシスにもなる。ベンチが多く、ビジネスパーソンも休憩に訪れる。
「天狗がいる」と江戸庶民が噂するほど、金刀比羅宮は畏敬の念を集め、地域住民に親しまれてきた。

大倉集古館

また大正6年(1917年)に開館した大倉集古館は、大倉邸の敷地の一角に開館した日本最初の私立美術館。初代大倉喜八郎が収集した日本や東洋の絵画、彫刻、陶磁器、能面など約2,500点の美術・工芸品、1,000余部の漢籍が所蔵されている。

大坂屋砂場

他にも明治5年(1872年)開業、実に創業147年の蕎麦の老舗「大坂屋砂場」がある。明治の剣術家、山岡鉄舟、高橋泥舟、勝海舟らに当時ひいきにされ、書が残されているそうだ。建物自体が登録有形文化財であり、現在も変わらず美味しい蕎麦を提供している。

今後も世界に向かって豊かな日本文化を発信する国際新都心になることが期待されている。