300の住宅ローンを知るプロに聞く「住宅ローン選び」の基本の“キ”

iYell株式会社_小林氏のインタビューアイキャッチ

初めての住宅購入。多くの方がこだわって時間をかけるのは「物件選び」ですが、実は同じくらい慎重に行ってほしいのが「住宅ローン選び」。金利の高さ・低さだけでなく、保証料・手数料や団体信用生命保険の保障範囲なども商品によって大きく異なります。

とはいえ、一つ一つ比較するのはかなり大変。そこで今回は、全国約300種類もの住宅ローンを扱う「いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE」を運営するiYell株式会社の小林さんに、住宅ローンの賢い選び方と、最新の動向についてお話を伺いました。

 

答えてくれたのは…

iYell株式会社 小林さん

iYell株式会社_小林氏の写真

Q.まず住宅ローンを展開する金融機関は、どういったところが選べるのでしょうか。

大手メガバンクから地銀、ネット系銀行まで、幅広い金融機関が住宅ローン商品を展開しています。縁のない地域の地銀でも、審査などの手続きが可能であれば全国どこの金融機関からでも住宅ローンを借りることができます。

また、物件が決まってから仲介会社さんに紹介された金融機関のローンに決める方も多いですが、今は金利競争が激しいため、低金利なだけではなく団体信用生命保険や付帯サービスなどが非常にお得な商品も増えています。購入の初期段階から物件探しと並行して「住宅ローンはどこにしようかな」と考えてみると、支払う利息や保険料など、最終的な出費をもっと抑えられるものが見つかるかもしれません。

Q.大手の銀行ではない「ネット系銀行」が気になるのですが、代表的なところを教えてください。

「ネット系銀行」というのは、窓口を持たないネット完結型の銀行のことですね。

有名なのは、ソニー銀行、楽天銀行、auじぶん銀行。住信SBIネット銀行もシェアが高いです。最近参入したのはソフトバンク系のジャパンネット銀行。他にも新しい金融機関が少しずつ増えてきていて、LINE Bankも設立準備に入っているそうです。また、福岡フィナンシャルグループは昨年12月22日に銀行業の営業免許を取得し、地銀でありながらネット専業銀行「みんなの銀行」を設立済です。

住信SBIネット銀行や、auじぶん銀行などは前年度比の取り扱い高が2ケタ増と急成長していて、一方で既存の銀行系などのシェアは落ちています。新しいプレーヤーがどんどん増えているので、今後住宅ローンの競争ももっと激しくなり、より借りる方に有利な商品が増えていくと思われます。

Q.メガバンクなど既存の大手銀行とネット銀行の違いは何でしょう?

まず金融機関としてのコンセプトが違いますね。既存の大手銀行のほうが住宅ローンの裾野が広く、一方でネット銀行はより金利が安くなる傾向にあります。

とくに地銀などはそうですが、銀行の役割として地域経済を支えるということがコンセプトにあります。ですので、ある程度幅広い顧客層に金融商品を提供するというスタンスを持っています。

一方でネット銀行にはそのようなコンセプトがなく、シンプルにデフォルト(返済が滞る)リスクが低い顧客に対して、画一的なフローでコストを抑え、安い料金・低い金利で金融商品を提供しています。金利・手数料は安いですが、対応できる顧客層は狭くなる傾向にありますね。借入れを行う顧客の信用度はもちろんですが、借入れを行って購入できる物件にも違いが出ることがあります

例えばあまりに古い住宅の融資はできない場合や、単体の物件購入の融資であれば可能でも、土地購入と建築など支払いが複数回に分かれるものには対応できないなど、用途が分かれるものへの融資が柔軟に対応されないこともあります。

そうして画一的なフローで審査を行うことで、金利や手数料を低く抑えられるのがネット系銀行です。

Q.ネット銀行系の審査基準に適していれば、お得に借りられそうですね。

そうですね。やはり手数料が安い・金利が低いということがネット系銀行の最大のメリットでしょう。他にも、店舗で審査を行うところはほとんどなく、手続きが全部ネットや自宅で完結できることが多いのも利点です。

店舗がある場合は、わからないことがあれば聞きながら書面を記載できますから、担当店舗や専任の担当者がつく銀行にももちろん利点はあるのですが、コロナ渦のこういった状況下では完全非対面で審査が進められるのはありがたいですよね。

Q.ネット銀行と銀行のデメリットはそれぞれ何でしょうか?

銀行と比べて、ネット銀行のほうが事前審査から本審査完了までに時間がかかる傾向にはあります。銀行では早いところだと一週間で審査結果が出たりもするので、審査スピードについてはネット銀行のデメリットと言えるでしょう。ただ、ジャパンネット銀行などは審査が早いですから、審査スピードは各金融機関の事情によるようです。

銀行のデメリットは、金利や保証料・手数料が高くなりがちであるところと、窓口に行かないと審査が進められないところでしょう。土日に予約が取れればよいのですが、混んでいる時期だと物件の決済までのスケジュールを考えると平日に行くしかない、ということも起こりえます。

Q.金利以外に、見るべき比較のポイントはありますか?

金利以外では、手数料・保証料はよく比較していただいたほうがいいと思います。

保証料は繰り上げ返済や売却などで前倒しで完済した際に返ってきますが、手数料は支払ったきりで返ってきません。ゆくゆく繰り上げ返済や売却の予定がある場合は、保証料型の商品を選択したほうがお得になることが多いです。

また保証料には、金利に上乗せして継続して支払うパターンと、最初にまとめて支払うパターンがあり、これも繰り上げ返済や売却予定の時期によってどちらがお得かは変わってきます。

保証料や手数料に関しては弊社「いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE」でもかなりご相談が多いのですが、審査が進んだ段階からでは別の住宅ローンに変えることはスケジュール上難しくなります。見逃しがちなポイントですが、非常に重要ですので、「保証料か手数料か」ははじめに確認しておくことをおすすめします。

また、団体信用生命保険(団信)も注目すべきポイントです。

マイナス金利政策により、ここ数年金利が低くなりすぎているので、団信で差別化するのがトレンドになっています。競争の中で各社の団信は非常に複雑化しており、しっかり調べて比較することが必要です。

1つの銀行で5種類くらいの団信あったりもしますし、同じ「3大疾病」といっても疾病の定義が金融機関によって違うこともあります。また、保障がおりる条件は同じでも働けない間のみを保障する収入保障なのか、死亡保障なのかなど、保障内容も異なることがあります。

どこも同じようには見えてしまいがちですが、団信の名称だけ見て比較するのではなく、ぜひ保障の条件や内容をよく読んでじっくり比較してみてください。

ちなみに、ネット銀行ですとauじぶん銀行、ソニー銀行は保険が理由で選ぶ人が多いです。保証内容は手厚いが金利は低めなので、好評ですね。

iYell株式会社_小林氏のインタビュー写真

Q.「いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE」ではどんな相談が可能なのでしょうか?

幅広い住宅ローンに精通した人間がおりますので、住宅ローン選びについては何でも、どこよりも詳しく、無料でご相談に乗らせていただくことができます。

保険業界にはいろいろな保険を比較できる事業者さんがありますよね。ただ、住宅ローンには並行して比較できる窓口は少ないので、住宅ローンに迷っていらっしゃる方にはぜひご利用いただきたいです。

また、全国対応していることも強みの一つです。仲介営業担当の方でも住宅ローンに詳しい営業の方はいらっしゃいますが、自分のエリア管轄内の金融機関しか知識がないこともあります。住宅ローンは意外と地域性があるものなので、複数の選択肢から第三者として中立にご紹介できる弊社であれば、よりぴったりな商品に出会っていただけると思います。

取り扱い可能なのは70程度の金融機関、住宅ローンの商品数だと300近いものをご紹介できますので、人気のローンから地銀まで一通りご紹介可能、と思っていただいて結構です。 

Q.住宅ローンの手続きは時間の余裕がないうえに煩雑ですが、どこまでサポートいただけるのでしょうか?

いえーる 住宅ローンの窓口 ONLINE」では住宅ローン選びのアドバイスまでお手伝いできます。また、弊社のいえーる ダンドリ」という住宅購入の段取りを一括で管理できるサービスを導入いただいている仲介会社様であれば、住宅ローン関連の連絡も、すべて一箇所で連絡・管理できますし、スケジュール管理もアプリケーション内で自動で行えますから、かなりご負担が軽くなると思います。

Q.住宅ローンの相談は買うことが決まった段階で行う印象があるのですが、本来はどのタイミングでするのがベストですか?

購入段階ではなく、購入計画の方向性がみえた時からご相談いただくのがベストです。賃貸ではなく家を買って住もう、新築ではなく中古にしよう、などという方向性が見えた段階からご相談いただくことで、資金計画がクリアな状態で家探しを進めることができますよ。

先程の「いえーる ダンドリ」をご導入いただいている仲介会社様であれば、この初期段階で弊社の「住宅ローンの窓口」へつないでいただけますので、仲介会社さんにぜひ聞いてみてください。

 

Q.先程からお話に出ている 「いえーる ダンドリ」について詳しく教えてください。

住宅ローンテックのiYellが、住宅ローンの初期相談から決済完了までのすべての工程の相談役となり、住宅購入をスムーズに進めるお手伝いをするサービスです。

「いえーる ダンドリ」の説明画像

住宅ローンの審査手続きやスケジュール管理、質問等が一箇所で簡単に行える「いえーる ダンドリ」

特徴は大きく3つあります。

1つ目は、住宅ローンの専門家がローン選び、審査等もサポートしてくれる安心感。特にネット銀行は自分で手続きするので大変です。専門家がみてくれるので、小難しい手続きが苦手な方にはぴったりです。

2つ目は、コミュニケーションがチャットで行える気軽さです。非対面でいつでも、気軽に質問ができるので、この項目の記入方法がわからない!といった細々とした質問でも、その場ですぐに解消いただけます。住宅ローン収入の証明書類や保険の審査用書類など、用意すべき書類は本当に個別性が高く、「よくある質問」では解決できないことが多いです。そんな時にも、「この書面で不足がないか」と質問していただけるので、悩む時間が大幅に削減できるかと思います。
また、専用のビデオチャットも搭載しているので、テキストだけのやりとりに不安を感じる方にオススメです。

3つ目は、やりとりが全て一箇所で行われるわかりやすさです。住宅購入には、金融機関や不動産仲介会社をはじめ関係者が非常に多いですよね。各社が連携していない場合は伝言ゲームにせざるを得ないのですが、コミュニケーションが一箇所で行われる「いえーるダンドリ」があれば連絡漏れもなく安心ですし、電話やメールと、連絡手段を使い分ける必要もありません。特に、住宅ローンはスケジュールに余裕がないことも多いので、関係者で進捗が共有できる点は非常に役立つと思います。

まとめ

物件探しをしているとついつい後回しにしてしまいがちな「住宅ローン」。家と同様、住み替えたあとも長く付き合うものですから、専門家やテクノロジーの力を借りながら、早めに検討をはじめるのがよさそうですね。

 

TERASSに仲介をご依頼いただいた場合も、この「いえーるダンドリ」を利用いただけます!ぜひ以下のページからご相談ください。