インテリアコーディネーターに聞く!おうちをもっと好きになる、鉄板「家具の選び方」

いい感じの家具の選び方

長引く在宅勤務で、おうち時間が増えた昨今。今まであまり気に留めていなかったインテリアについて、見直そうかなと思ってる人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、インテリアって、センスも問われそうだし、専門的でなんだか難しそうですよね・・・。

そこで今回はBoConcept インテリアスタイリストの平田裕美子さんに、「自分で家具を揃えても、部屋に統一感が出て、いい感じにまとまる鉄則」を聞いてきました。

インテリアコーディネーター

平田さんはインテリアスタイリストとして、リノベーション業者とも連携しながらインテリアを手がけている

鉄則①部屋全体の色味は3色まで

おしゃれなリビングのイメージ

ネイビー、ブラウン、グレーの3色を使ったリビング事例

まずは家具の色のお話から始めましょう。結論から言うと、部屋全体の家具の色味は3色までに抑えると部屋全体がまとまります
スッキリした統一感を出すためには、アクセントカラーを1つ決め、あとは白、黒、グレーなどでまとめるといいですよ

特に女性で多いのは、真っ赤なソファなど、インパクト重視で家具を選ぶ方。もちろん好みがあるのは素敵なのですが、予算もある中で、長い目で見たときにビビッドな家具を混在させるとどうしても飽きてしまうと思います。

トーンイントーンの部屋

グラデーションで奥行きを出した「トーンイントーン」の事例

大事なのは、同じ色でも素材を変えること。こうすることで立体感がグンと出て、のっぺりした地味な印象にならないんです。
最近では「トーンイントーン」と言って、アクセントカラーを使わず、グラデーションで立体感を出す事例も多いですよ。

鉄則②ペンダントライトは天板から60cm

インテリアを変えようというとき、SNSやネットで海外のインテリアの写真を参考にされる方、結構多いと思います。残念ながら海外のおしゃれな部屋と日本のマンションでは、天高が圧倒的に違います。 

ペンダントライト

天高の低さで悩みがちなペンダントライト

そこでみなさん悩まれがちなのが、ペンダントライト。「このおしゃれな照明、欲しいんだけど天高が低くて、垂らすとかなり低い位置になっちゃう…」という声が多いです。

ペンダントライトの高さ

テーブルの天板からの高さで決めましょう。ちょっと低く感じても大丈夫

ですが実は、測るべきは天高からではなく、ダイニングテーブルの天板からの高さ。60cmが理想です。低すぎるかも、と天井からの長さを短くしてしまうと逆に中途半端な印象になってしまうので、ダイニングテーブルの天板から60cm、を基準に選んでみてくださいね。

鉄則③カーテンは天井から吊り下げてみる

窓の大きさは部屋の印象を大きく左右する要素の1つです。日本の一般的なマンションの窓枠ってやっぱり小さいことが多いので、なかなか開放的な雰囲気が出にくいんですよね。海外の写真がかっこいいのって、まず窓枠から日本の小さい造りと違ってるんですよ。

部屋を広く見せる窓

窓枠ではなく、天井からカーテンを吊り下げた窓。それだけで印象がガラッと変わります

そこで、カーテンを天井から吊り下げるだけでも雰囲気が大きく変わります
カーテンボックスがついていたら壊しちゃうとか、カーテンレールも取っ払っちゃいましょう。それだけで部屋がシュッとして見えますよ。

ここでオススメなのは、天井吊りにする分、カーテンの横幅もプラスすること。
横幅がそのままで縦だけ長さを出してしまうと、縦長すぎちゃうというか、アンバランスになってしまいます。

鉄則④作業をするには、椅子の座面と机の天板の間を25~30cm開ける

やはり今、まだまだみなさん在宅勤務の方が多いですよね。これまでおうちで作業をすることを想定せずに椅子や机を買っていた場合、長時間座ることで腰が痛くなったり、肩がこったりと、身体に負担がきているのではないでしょうか。

机と椅子の選び方

長引く在宅勤務。長時間座っても疲れない机と椅子を選びましょう

本来、椅子の座面から机の天板までが25~30cmあるのが理想です。日本でよくあるテーブルの高さは約70cm。でもこれでは本来低すぎるんです。
机に対して椅子が高すぎたり低すぎたりと、高さが合っていないと疲れやすくなりますよ。机と椅子の高さはセットで考えましょう

ちなみに、ストレスない部屋のためには、家具と家具の間隔も意識するといいです。
生活動線で通るだけの場所は60cm、
椅子を引くスペースは80cmの確保です

部屋のサイズに合わない大きな家具を買ってしまうと、通るたびに窮屈になるので、気をつけましょう。

家具のサイズ

買おうとしている家具は部屋に馴染むサイズ感なのかを意識してみてください

家具だけは、大は小を兼ねません。スペースをいじめないようにしてください!

鉄則⑤部屋で一番広い壁の色を変えてみる

あとは家具だけでなく、床や壁を変えてみるという選択肢もありますね。
手っ取り早く部屋の雰囲気を変えることができます。

壁の張り替え

リビング左側の壁を黒く塗り替え、シックな印象に。部屋も引き締まります

おすすめは、まず1つメインの家具を決めてしまうこと
部屋で一番壁面が広くて目につく場所、そこ一面だけ壁紙を張ったり塗り替えたりして、そこにメインの家具を置いてみるんです。

壁の張り替え

大きなモニターの横にアクセサリーデコレーションを施した事例

そうすると、メインの家具と大きな壁が決まった状態から逆算して、照明やコーヒーテーブルなど細かい部分を決めることができるので、綺麗に見えますよ。

大切なのは、どんな暮らしがしたいのか、自分自身をちゃんと知ること

今ご紹介したような、「綺麗にまとまった部屋を作る法則」のようなものは確かに存在します。
でも部屋をコーディネートする上でまず考えて欲しいのが、「あなたはどういう生活をしたいのか」ということ。

おしゃれなベッドルーム

あなたが帰りたくなるおうちは、どんな部屋ですか?

一般的に、部屋をイメージすると、ダイニングテーブル、椅子、ソファ、ローテーブルあたりが一式セットで揃っているイメージがあると思います。
でもよく考えてみたら、あなたの生活には揃える必要がない家具があるかもしれません。

仕事、趣味、部屋にいることが多い時間帯、誰を呼びたいか、など、ご自身の生活を今一度見直してみてください。
その上で、あなたの暮らしに馴染む部屋を作りましょう。

また、部屋の完成度を上げるためには植物などのアクセサリーデコレーションがとても大事。この辺りはぜひプロに相談してみてください。

取材を終えて

平田さんのお話は、家具の選び方とは実は生活を見直すこと、という、難しく考えがちな家具選びへの視点を広げてくれるお話でした。

このコロナ渦、せっかくだから模様替えしたい...そんな方は、まずは自由に理想の暮らしを考えたり、今回ご紹介した法則を意識しながら、インテリアを楽しんでみてください。

きっとおうち時間が充実したものになるはずです。